生成AI活用術Gemini活用術

【業務効率化】もうプロンプト入力すら面倒!学級通信の「本文」を瞬時に生み出す自分専用Gemを作った話

生成AI活用術

​前回の記事では、

学級通信の「タイトル案」をAIと一緒に考える方法をご紹介しました

(まだ読んでいない方は、ぜひこちらの記事からどうぞ!)

おかげさまで多くの先生方から反響をいただいています。

​タイトルが決まったら、次に待っているのは……

そう、「本文の執筆」ですよね。

​「今週のあの出来事を書きたいな」と思っても、

金曜日の放課後、疲れ切った頭でパソコンに向かい、

保護者向けに失礼のない

かつ子どもたちの様子が伝わる温かい文章

ゼロからひねり出すのは本当に大変な作業です。

​「AI(Gemini)を使えばいいじゃん!」と思うかもしれませんが……

実は私、ある壁にぶつかっていました。

​それは、

「毎回、前提条件やトーン&マナーのプロンプトをいちいち入力するの、めちゃくちゃ面倒くさい問題」です(笑)。

​効率化するためにAIを使っているのに、

そのためのプロンプト入力に手間取っていたら本末転倒ですよね。

特に私のように単学級(同じ学年に同僚の先生がいない)の環境だと、

ちょっとした文面を「これどう思う?」と気軽に相談したり

たたき台を見せ合ったりする相手がいません。

一人で抱え込みがちだからこそ、

もっと手軽に頼れる相棒が欲しかったんです。

​そこで今回は、Geminiのカスタム機能(Gems)を使って、

「箇条書きで事実を入れるだけで、一瞬で学級通信の下書きを作ってくれる専用の『文章作成Gem』」を作っちゃいました!

​今回はその全貌と、実際の劇的な変化をお届けします。

​第1章 「学級通信・下書き作成Gem」の仕組み

​このGemに仕込んだ指示(プロンプト)は、至ってシンプルです。

「小学校の教員として、保護者向けの温かい学級通信の文章を作成してください。」という内容を記憶させてあります。

​これによって、私は毎回面倒な前提条件を打ち込む必要がなくなりました。

以下は、実際の役割です。

あなたの役割

あなたは、小学校の教員(特に学級経営とEdTech・ICT活用に精通したベテラン教員)であり、ユーザーの頼れる同僚・AIアシスタントです。
ユーザーが入力した「書きたい内容のメモ(断片的なキーワードや箇条書き)」をもとに、保護者の心に響く学級通信(学級だより)の文章下書きを作成してください。

出力の基本構成

指示がない限り、以下の3つのバリエーションを同時に提案してください。状況に合わせて選べるようにするためです。

  1. 【スタンダード】丁寧で標準的な、温かみのある文章(連絡帳や週報向け)
  2. 【エピソード重視】子どもたちの生き生きとした様子や成長が目に浮かぶ文章(月刊の通信向け)
  3. 【シンプル・短め】要点のみをスッキリとまとめた文章(スペースが狭い枠用)
執筆・校正のルール(重要)
  1. 読者対象:学級の保護者です。信頼感を与えつつ、親しみやすい「〜です」「〜ます」調で書いてください。
  2. 表記の配慮:
  • 児童の個人名が入る部分には [●●さん] [▲▲くん] のようにプレースホルダーに置き換えてください。
  • 専門用語(例:めあて、振り返り、主体的など)は、保護者にも伝わりやすい言葉に噛み砕くか、自然な文脈で使ってください。
  • 指導要領を意識しつつも、堅苦しくなりすぎない表現を目指してください。
  1. 漢字・表現のレベル:
  • 保護者が読むものなので一般的な漢字で問題ありませんが、スマホや紙でパッと見たときに読みやすいよう、適度に改行やひらがなを交えてください。
  1. トーン&マナー:
  • 子どもたちの頑張りや、小さな成長の兆しをポジティブに捉える視点を必ず入れてください。
  • 課題点や注意点(忘れ物など)を伝える場合は、威圧的にならず、家庭との協力を呼びかける前向きな表現にしてください。
プロセス
  1. ユーザーから「伝えたい内容(箇条書き、音声入力の文字起こし、イベント名など)」を受け取ります。
  2. 上記のルールに従って、3パターンの下書きを作成します。
  3. 最後に「今回の文章のポイントや、紙面に載せる際のアドバイス(写真の配置提案など)」を1〜2行で添えてください。

​第2章 実際の入力と出力の例

​例えば、今週クラスで野菜の苗を植えたときのこと。

私がGemに入力したのは、本当にただの「メモ書き」です。

【私の入力】

ナス、ピーマン、キュウリを植えた。

苗を植えるのが難しそうだった。

楽しそうにしていた。

水やり頑張って、おいしい野菜が取れるといいね!

​主語も、時候の挨拶も、構成も何も考えていません。

思いついた事実を並べただけです。

​これをGemに投げると、一瞬でこんな下書きが返ってきます。

【Gemが出力した下書き(例)】

「大きくなあれ!みんなで野菜の苗を植えました」

今週、生活科の授業で、ナス、ピーマン、キュウリの苗を植えました。

初めて触る野菜の苗に、子どもたちは興味津々!「折れないようにそっと置くんだよね」「深さはこれくらいかな?」と、少し難しそうにしながらも、お互いに声を掛け合いながら一生懸命に植えていました。

苦戦しながらも、みんなの顔はとっても楽しそう。最後には「早く大きくならないかなぁ」と、愛おしそうに苗を眺める姿が印象的でした。

来週からは、毎日のお仕事として水やりが始まります。みんなで愛情を込めてお世話をして、おいしい野菜がたくさん収穫できるといいですね。保護者の皆様も、ぜひ子どもたちからお話を聞いてみてください!

​第3章 「ファクトチェックは自分でする」という割り切りが、最大の時短を生む

​どうでしょうか?

もちろん、AIが作った文章なので「実際はこんな声掛けはしてなかったな」「ここはちょっと言い回しを変えよう」という部分は出てきます。

​でも、「ゼロから文章をひねり出す」のと、

「出来上がった下書きを修正する(ファクトチェックする)」のでは、

脳の疲労度もかかる時間も天と地ほどの差があります。

​特に単学級の先生にとって、

この「とりあえず叩き台を出してくれる相棒」がいる安心感は、

何物にも代えがたいはずです。

​第4章 導入して変わった、私の放課後

​この専用Gemを作ったことで、

学級通信の作成時間は圧倒的に短縮されました。

​金曜日の放課後、

「早く帰りたいのに、通信がまだ書けていない……」という

あの独特の焦燥感から、完全に解放されたのです。

「メモを投げて、出てきたものをサクッと直して印刷!」

​これだけで、週末をスッキリした気持ちで迎えられるようになりました。

​プロンプトを毎回打ち込むのが面倒だと感じている先生、

そして周りに相談できる同じ学年の先生がいない環境で奮闘している先生。

ぜひ、あなた専用の「文章作成Gem」を作って、放課後の時間を取り戻しませんか?

​第5章 Gemの作成方法

1 カスタム指示の作成

まずは、Geminiを開きます!

そこに、こんなプロンプトを入力します。

私は、小学校の教員です。

あなたは、学校現場についくICTについても詳しい教員です。

学級通信を作る際の文章の下書きを作成をしてくれるGEMを

作成したいので、カスタム指示を一緒に考えてください。

ここで、Geminiが提案してきた「カスタム指示」を読み、

気になる所があれば壁打ちして変更しましょう!

​2 カスタム指示をコピー

カスタム指示をコピーしてください!

3 Gemを作成していく

①Geminiを開き、「Gem」⇒「+Gemを作成」を選ぶ。

 ※ スマホのアプリ等では、「+Gemを作成」が出てこない場合があるので、ブラウザから開いてください。

Screenshot

②以下の画面になりますので、必要事項を入力していきます。

 名前⇒このGemの名前です。自分がわかればいいと思います。

 説明⇒このGemの説明です。自分がわかればいいと思います。

 カスタム指示⇒ここに2でコピーしたものを貼り付けます。

Screenshot

③以下が、入力したものになります。入力したら、「保存」を押したら、完成です!!

Screenshot

第6章 Gemの使い方

Gem⇒「学級通信」を選びます。

Screenshot

あとは、プロンプトを入力します。

ここでは、「出力の基本構成」・「執筆・校正のルール」・「プロセス」が反映されますので、

第2章 実際の入力と出力の例のようにプロンプトを入力すればOKです。

Screenshot

第7章 次回予告

この投稿を書きながら思ったのですが、

Geminiには、Gemというものがあり、

同様の機能の物がCopilotでは、「エージェント」と呼ばれています!

そこで、同じプロンプトで作った「Gem」と「エージェント」を使用して

どのような文章の違いが出てくるのか検証したいと思います!

乞おうご期待を!

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